「出っ歯」は、日本人に特に多い歯並びです。歯並びだけでなく口元も出ているように見えやすく、コンプレックスに感じている方が多いです。
実は出っ歯は見た目だけでなく、お口や身体の健康にも大きな影響を及ぼしてしまうのです。
この記事では、出っ歯について以下のポイントを解説しています。
- 出っ歯度合いで変わる治療方法
- 出っ歯治療の期間と費用
- 出っ歯を治すと見た目はどう変わる
出っ歯治療の疑問を総まとめしていますので、出っ歯が気になっている方は、ぜひお役立てください。
私は出っ歯?簡単セルフチェック
通常、上下の歯を奥歯で噛み合わせたとき、上の前歯は下の前歯より2~3mmほど前に出ています。しかし、4mm以上前歯が出ている場合、出っ歯と診断されます。10mmをこえてくると、重度の出っ歯と判断されることも多いです。
実際に定規で測ってみるのも簡単ですし、気になるようであれば、割りばしなどに印をつけてチェックすると、わかりやすいです。
出っ歯によくある特徴を以下にまとめました。
- 唇が閉じにくい(上の前歯に下唇が引っかかる)
- 唇をしっかり閉じると、アゴにしわが寄る
- 歯茎が乾きやすい
- 下の歯の先端が、上の歯の裏側に接していない
- 前歯が大きい、またはねじれていて目立つ
- 横顔を見たとき、上の歯が前に出ている
出っ歯の症例写真
アットスマイルのマウスピース矯正で治療した出っ歯の症例写真をご紹介します。症例写真をタップすると詳細を見れます。
治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。
主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。
症状別!出っ歯の治療方法
出っ歯といっても、症状や原因はさまざま。大きく分けると、歯に問題がある場合(歯槽性)と、骨格に問題がある場合(骨格性)の2種類に分類されます。もちろん両者が混合している場合も。
この章では、出っ歯の種類と症状ごとに、具体的な治療方法を解説します。
※矯正治療の方法は一人ひとりに合わせたオーダーメイドです。以下に示すものはあくまで一例であり、この通りでないこともございます。
軽度の出っ歯(奥歯のかみ合わせに問題がない場合)
歯の傾斜によって出っ歯になってしまっているタイプです。
上の前歯が出ている程度や、口元の突出感がそこまで大きくなく、ほかの歯のガタつきも小さい場合は、抜歯をせずに歯列矯正で治療できることが多いです。
歯列矯正の方法は、下記のいずれでも対応できることがほとんど。
- マウスピース矯正
- ワイヤー矯正(表側矯正)
- ワイヤー矯正(裏側矯正)
- ハーフリンガル矯正(上の歯が裏側で下の歯が表側のワイヤー矯正)
歯を並べるために追加のスペースを広く用意する必要がない場合は、抜歯ではなくIPRという方法で歯を並べる隙間をつくる事もあります。
IPRとは、歯の側面を0.2mm~0.5mm程の範囲で少しだけ削り、歯の横幅を小さくしてスペースを作る方法です。歯列矯正ではよく用いられています。 健康に問題ない範囲でうすく歯を削るため痛みは感じません(痛みの無さ度合いについては爪やすりをイメージしてもらうと分かりやすいかも)。
関連記事:マウスピース矯正で歯を削るとどうなる?リスクや失敗例も合わせてIPRについて詳しくご紹介
また、軽度な出っ歯のみ治せばいい場合は部分矯正で治療できるケースもあります。部分矯正のほうが全体矯正に比べて治療期間が短く、費用も安くすむ傾向があります。ただし、部分矯正のみで十分治るかどうかの判断は自己判断が難しいため、まずは歯科医師に相談することをお勧めします。
関連記事:部分矯正なら安くできる?デメリットはあるの?症例もあわせてご紹介します!
上の歯が大きく前に出ている・傾いている出っ歯
歯の傾斜によって出っ歯になってしまっているタイプですが、上の前歯が下の前歯よりも大きく前に出てしまっていたり、口元を大きく引っ込めたいといった希望がある場合には、抜歯矯正が必要になることが多いです。
歯を抜いたスペースを利用して、歯を並べたり前歯を引っ込めたりします。主に、前から数えて4番目の「第一小臼歯」や前から5番目の「第二小臼歯」を抜歯するケースがほどんどです。
抜歯矯正の場合、マウスピース矯正では対応していないものもあるため、ワイヤー矯正を選択することが多いです。
また、アンカースクリューを併用して、効率的に前歯を後ろに引っ込めていくこともあります。
アンカースクリューとは、チタン製の小さなネジのこと。アンカースクリューをアゴの骨に打ちこみ、それを支点とすることで、より強い力で引っ張ることができるようになります。
アンカースクリューを利用した矯正方法やそのメリットなどは、こちらのコラムに全てまとまっています。
参考コラム:矯正用アンカースクリューで何が変わる?顔が短くなる?横顔は変わる?歯列矯正を効率的にする秘密をまるごと解説!
上あごの骨格が前に出ている、または下あごが後退している出っ歯
歯だけでなく、骨格に問題があって出っ歯になっているケースを骨格性上顎前突と言います。上あごが前方に位置している場合と、下あごが後方に位置している場合があります。
大人で骨格に問題がある場合、矯正治療のみでの解決は難しく、外科手術を併用することがあります。(外科矯正)
もちろん、歯列矯正で歯の角度を調整するだけでも、出っ歯の具合は改善されるでしょう。しかしながら、「口元を大きく引っ込めたい」「横顔のEラインを良くしたい」といった希望がある場合には、外科矯正が必要になることが多いです。
出っ歯を治すと顔はどう変わる?
歯並びが出っ歯の場合、横顔を見たとき、口元がEラインより出てしまっている状態が多いです。
Eライン(esthetic line エステティックライン)とは、鼻先とアゴの先端を結んだ線のことで、美しい横顔の指標となるものです。一般的には唇の先がこのEライン上にあるか、少し中に入っている状態が理想的とされています。
歯列矯正で前歯を後ろに引っ込めると、口元も引っ込むので、横顔のEラインがキレイになったと感じることがあります。
歯並びだけでなくEラインも改善したいという方は、こちらのコラムで治療のコツなども紹介しています。
参考コラム:歯列矯正でEラインが改善できるケース・できないケースとは?治療がうまくいくコツもご紹介
さらに、口元が引っ込むことで、相対的に鼻が高くなったように見えたり、ほうれい線が薄くなったと感じるケースも。
また、出っ歯の歯並びでは、口を閉じようとすると、歯に引っ張られて鼻の下が伸びやすいです。その結果、人中が長く見えたり、顔の下半分が強調されて面長にも見えがち。
歯列矯正を行って口元が後ろに引っ込むと、前歯によって人中が引き伸ばされることがなくなるため、人中が短くなったと感じる傾向があります。その結果、お顔全体の面長感も改善したり、小顔になったように感じることもあります。
それぞれ詳しく解説したコラムがございますので、ご興味のある項目をのぞいてみてください。
参考コラム:
①歯列矯正で鼻が変わるのはどんな人?高さ・形の変化とその理由も解説します
②歯列矯正でほうれい線が変わるって本当?ケース別に変わりやすさを解説します。
③歯列矯正で人中が伸びるって本当?どんなケースでなりやすい?短くする方法はあるの?
④面長な顔は歯並びのせい?!歯列矯正で面長が改善するケース・しないケースを徹底解説します!
出っ歯治療にかかる期間と費用
矯正方法ごとに、出っ歯の治療にかかる期間と費用を解説します。
※あくまで相場であり、歯並びの状況によってこの限りではありません。難しい症例ほど期間・費用がかかります。
部分矯正
比較的軽度の出っ歯であれば、部分矯正で治療可能なこともあります。部分矯正は、ワイヤー矯正もしくはマウスピース矯正で行います。期間は数ヶ月~1年程度であることが多いです。
費用は、ワイヤー矯正で行う場合、表側矯正だと10~45万円ほど、裏側矯正(舌側矯正)だと20~70万円ほどが目安です。
マウスピース矯正で行う場合は、10~70万円ほどが相場となっています。
ワイヤー矯正(表側矯正)
①金属ブラケット矯正
最もポピュラーな、金属の装置を歯の表側に装着する方法です。治療期間は1~3年ほどが目安ですが、金属ブラケット矯正ではほぼ全ての症例に対応することができるため、出っ歯の程度によって期間はさまざまです。
費用は60~130万ほどかかることが多いです。
また、抜歯を行って矯正する場合には、別途、抜歯の費用が約5000円~2万円ほどかかります。
②審美ブラケット矯正
半透明・白のブラケットや白いワイヤーを使用する方法で、金属矯正よりも目立ちにくいというメリットがあります。治療期間は金属ブラケット矯正の場合と同じですが、費用はやや高くなります。おおよそ80~140万円ほどが目安です。
ワイヤー矯正(裏側矯正・舌側矯正)
歯の裏側に装置を付ける方法で、パッと見ただけでは矯正していることがほとんどわかりません。専門の技術を持った歯科医師しか行うことができないため、治療を受けられるクリニックが限られています。
そのため、費用も100~170万円ほどと、表側矯正より高く設定されていることがほとんど。
治療期間は1~3年ほどで表側矯正と大差はありませんが、一回の診療時間は長くなりやすいです。それは、歯の裏側は直視できないので、装置作製や装着、調整などに時間がかかるためです。
マウスピース矯正
透明な薄いマウスピースを、決められた時間装着して歯を動かす方法。目立ちにくい、痛みが出にくいというメリットがあります。
治療期間は1~2年ほどが平均的ですが、マウスピース矯正では患者さん自身が取り外しを行うため、装着時間を守っていないと治療が長引くことがあります。 費用は50~130万ほどになる場合が多いです。
抜歯が必要なケースや複雑な歯並びなど一部のケースではマウスピース矯正で治療できない場合もあります。
マウスピース矯正ができないケースについては、こちらのコラムで詳しくわかりますので、マウスピース矯正をご検討の方は、併せてチェックしてみてください。
参考コラム:マウスピース矯正ができないケースとは?画像と共に分かりやすくご紹介します
アットスマイル矯正では、歯科医師との初回相談が無料でできます。まずはお気軽にお申し込みください。
「ワイヤー矯正とマウスピース矯正、どちらがいいの?」と迷っている方は、こちらのコラムで比較していますので、ぜひご参考にしてみてください。
参考コラム:マウスピース矯正とワイヤー矯正はどちらが効果的?メリット・デメリットを一覧でご紹介
外科矯正
骨格に異常があり歯列矯正のみで改善できない場合は、外科手術と歯列矯正を併用して行います。顎変形症により上アゴと下アゴの位置や大きさがずれている場合に行われることが多いです。
アゴの骨を切る手術は、全身麻酔によって行いますので、入院が必要となります。上アゴ・下アゴのみか、上下両方か、その他の追加手術の有無などにより費用が変わります。
治療期間は、術前の矯正に約半年~1年半ほど、入院・手術に約2~3週間、術後の矯正約半年~1年半ほどが目安。
費用については、矯正治療費に加えて、手術入院費用が約100万円~200万円くらいかかります。合計するとおおよそ150万円~300万円ほどになることが多いです。
ただし、外科矯正は条件を満たせば保険適用可能となります。費用をかなり抑えることができますが、矯正方法などに制限がございますので、ご検討される方は担当医とご相談してみてください。
参考リンク:矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは | 公益社団法人 日本矯正歯科学会 (jos.gr.jp)(外部リンク)
セラミック矯正
セラミック矯正とは、整えたい部分の歯を削って、かぶせ物や差し歯にすることで、歯並びや歯の形を変える治療方法で、歯を動かす矯正方法とは異なります。
比較的軽度の出っ歯であれば、セラミック矯正で治療することができます。
数ヶ月で治療が完了するというメリットがある一方で、健康な歯を削ったり神経を抜いたりしなければならないことが、一番のデメリットです。
費用はかぶせ物の材質によって、歯1本当たり4~15万円ほどかかります。
出っ歯を治すと良いこと6選
印象が良くなる
口元は、その人の印象を決める大事なパーツの一つです。
歯列矯正で口元が美しくなると、人によってはコンプレックスを解消でき自信がつきます。すると、笑顔が増えたり、積極的にコミュニケーションをとることができるようになったりと、内面的にもプラスになることが多いです。
また、多くの人と直接かかわったり、人前に出るような仕事をされている方の場合、綺麗な歯並びと美しい口元は、ビジネスシーンにおいても好印象となります。
虫歯や歯周病・口臭のリスクが減る
出っ歯だと、口が閉じづらかったり、口呼吸になりやすいため、口の中が乾燥しがち。
唾液には、抗菌作用をはじめとする様々な虫歯・歯周病を防ぐ効果があります。その唾液が減ってお口が乾くということは、細菌が繁殖しやすく虫歯や歯周病・口臭のリスクが高いということ。
歯列矯正を行って口が閉じやすくなることで、お口の乾燥を防ぎ、虫歯・歯周病・口臭予防につながるのです。
もちろん、歯並びが整うと歯磨きなどのお口ケアがしやすくなるので、総じてお口の健康を保ちやすくなります。
滑舌が良くなる
出っ歯の方は、唇が閉じにくかったり、歯の隙間から息が漏れやすいため、特に「サ行」「タ行」「ラ行」など、発音をしにくいことがあります。舌の筋力がない・間違った舌の癖があるケースも。
歯列矯正で前歯の位置をなおすと、これらのトラブルがなくなり、はっきりと発音しやすくなります。なお、舌の使い方に問題がある場合は、歯列矯正と同時に舌やお口周りのトレーニング(口腔筋機能訓練:MFT)が必要なこともあります。
胃腸の負担が減る
お口は消化器官の一つです。歯で物理的に食べ物を粉砕し、唾液に含まれる消化酵素で分解します。
出っ歯をなおすと、前歯でかみ切ることができるようになったり、かみ合わせが整うことでしっかりと噛めるようになります。よく噛むと唾液も十分に出るので、消化機能が改善し、胃腸への負担を和らげることになるのです。
顎関節症のリスクが減る
前歯で噛むことができない出っ歯の場合、奥歯でばかり噛むことになり、結果的にアゴの関節に負担をかけてしまいます。出っ歯の方は、アゴが疲れやすい傾向がみられますが、さらにひどくなると、カクカク音が鳴る、口が開きにくいといった 顎関節症になりやすいのです。
歯列矯正で前歯を含めた噛み合わせを整えることで、バランスよく噛めるようになり、顎関節症のリスクを減らすことができるでしょう。
頭痛・肩こりなどの改善
アゴや舌の筋肉は、頭や首へとつながり、さらには骨や神経など、全身のバランスに影響しています。つまり噛み合わせが悪くアゴが不安定だと、お口周りだけでなく全身のトラブルにつながることがあるのです。
歯列矯正で噛み合わせを整えると、お口周りだけでなく、身体のバランスが改善することもあります。その結果、骨や神経などへの負担もなくなり、慢性的な頭痛や肩こり、姿勢の歪みなどの改善が期待できます。
以前より出っ歯になったのはなぜ?
大人になってから、ふと鏡を見たときに「なんだか昔より前歯が出てきた?」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、年齢を重ねてから出っ歯になってしまうのは、決して珍しいことではないんです。
そもそも、出っ歯になってしまうのには、先天性の原因(遺伝)と後天性の原因があります。先天性の原因とは歯の大きさや顔の骨格などで、後天性の原因は癖や習慣によるものです。(上下のアゴの大きさは、遺伝的な要因があるのですが、成長期の生活習慣の影響も大きいと考えられています。)
特に出っ歯になりやすい代表的な癖や習慣を、以下にまとめます。
- 指しゃぶり・爪噛み・唇噛み
- 舌を前に出す(話すときや飲み込むとき)・舌で前歯を押す
- 口呼吸
- 虫歯・歯周病
- 歯ぎしり・食いしばり
- 猫背
- やわらかい食習慣
成長期にこうした癖・習慣があると、アゴの発達のバランスが悪くなって、出っ歯になりやすいのですが、大人になってからでも、これらの癖や習慣が出っ歯を引き起こします。
中でも、30~40代以降は、歯周病になる人の数が一気に増えます。歯周病は、歯を支える骨を溶かしてしまう病気です。支えを失った歯は動きやすいですので、日常的に歯にかかる力の影響で、容易に歯並びや噛み合わせが変わってしまうこともあります。
キレイに並んでいたはずの歯並びが、年齢とともに徐々に前方に放射状に倒れて、出っ歯やすきっ歯になってしまう現象を「フレアーアウト」と言ったりもします。
フレアーアウトを予防するためには、何より日々のケアと歯科医院への定期健診が重要になります。
虫歯や歯周病があれば早期に治療して、噛み合わせが崩れてしまうのを防ぎましょう。また、歯ぎしりなどがある場合には、ナイトガードという夜間に付けるマウスピースを作ってもらうのも有効です。クリニックによっては、歯ぎしりなどの癖(歯列接触癖(TCH)と言います)を緩和する指導を行ってくれるところもあります。
また、親知らずが横や斜めになっていると、歯を前方に押して歯並びや噛み合わせを崩してしまうこともあります。親知らずの抜歯に関しては、専門の口腔外科への受診が必要な場合もありますので、まずはかかりつけの歯科医または矯正歯科医に相談しましょう。
自力で出っ歯は治せる?
前歯を指などで押していたら、出っ歯は引っ込むでしょうか。
結論から申し上げると、歯科医院に行かずに自力で歯並びを治すことは難しく、非常に危険です。たとえ歯が動いたとしても、キレイに並ぶこと、さらにそれを維持していくことは限りなく難しいでしょう。
歯を動かすためには、至適矯正力(してききょうせいりょく)といって、適切な力加減があるのです。むやみやたらに歯に力を加えると、歯並びをキレイにするどころか、以下のようなトラブルを招くことも。
- 歯の寿命を縮める
- 余計に歯並び・かみ合わせが悪くなる
- 顎関節症・頭痛や肩こりなど不調の原因になる
歯列矯正は、出ている歯を押して引っ込めるという単純なものではありません。歯並びや口周りの健康状態はもちろん、目に見えない歯根やアゴの骨まで総合的に見たうえで歯列矯正を進めていきます。
出っ歯が気になるという方は、決してご自身でなんとかしようとせず、専門的な知識をもつ歯科医師によって、精密な検査及び治療計画に沿って、治療を受けることをお勧めいたします。
もし自分でも、歯並びのために何かできることはないか知りたいときは、こちらのコラムをご覧ください。自力で歯並びを治そうとする危険性についても詳しく理解できます。
参考コラム:自力で歯の矯正はできる?自分でできるセルフケアもご紹介します
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「歯列矯正をしたら出っ歯になった」の真相
矯正治療後に、出っ歯や口ゴボになったという声を、SNSなどで見かけることがあります。
これは、治療計画が適切でなかった場合が多いです。たとえば、抜歯が必要なケースにもかかわらず、患者さん本人の強い希望により非抜歯で無理やり歯列矯正を進めてしまった場合などです。
歯をきれいに並べるのに必要な分のスペースづくりが十分に行われていないと、歯がアゴに収まりきらず外側や前方に向かってずれてしまいます。その結果、出っ歯や口ゴボになったと感じる可能性があります。※あくまで一例であり個人差があります。
歯を並べるためのスペースの作り方は、歯を削ったり抜歯をしたりと、いくつか方法があります。適切な選択をするためには、歯科医師と治療方針や求める結果について、十分に話し合って理解を深めておくことが重要です。
まとめ
出っ歯と一言で言っても、昔から出っ歯に悩んでいた方、大人になって気になりだした方など、さまざま。
しかし、いつから治療を始めるとしても、遅すぎるということはなく、多くのメリットを享受できます。
- 印象が良くなる
- 虫歯や歯周病・口臭のリスクが減る
- 滑舌が良くなる
- 胃腸の負担が減る
- 顎関節症のリスクが減る
- 頭痛・肩こりなどの改善
歯や口元の見た目に自信が持てることは、よりあなたらしく生きることにもつながるでしょう。
出っ歯の治療は、もともとの歯並びの状態や治療の希望などによっても方法が分かれます。ご自身に一番合う方法はどれなのか、また、具体的な費用や期間など、ぜひ一度無料カウンセリングで確かめてみませんか?
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