歯列矯正

歯が足りない場合(欠損歯)に歯列矯正するメリット・デメリットを解説

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もともと永久歯の数が足りない、虫歯やケガで抜歯してしまったなど、歯がないところをそのままにしていたらちょっと危険。場合によってはさらなるトラブルを招いてしまうことがあるんです。

欠損歯がある歯並びは、歯列矯正で治療できるケースがあります。

今回の記事では、欠損歯の治療方法やそれぞれのメリット・デメリット、歯列矯正するときのポイントについても詳しく解説します。

欠損歯の治療は、ご自身の状況に合ったものを選ぶことが大切です。ぜひ最後までチェックして参考にしてみてください。


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目次

欠損歯とは?

欠損歯とは、本来生えているべきところに歯がない状態のことです。

大人の歯(永久歯)の本数は親知らずを除くと、上14本・下14本の合計28本生えているのが正常ですが、欠損歯があるとこれより少なくなっています。(※永久歯がない代わりに乳歯がそのまま残っている場合もあります。その場合は見た目上は歯の本数に問題がないことも。)

欠損歯には「先天性」と「後天性」の2パターンがあります。

  • 先天性:生まれつき一部の歯がない場合
  • 後天性:虫歯や歯周病、ケガなどが原因で抜けてしまった・抜歯した場合

欠損歯があると、のちのち歯並びや噛み合わせなどに影響を及ぼす恐れがあるため、放置しないことをおすすめします。

欠損歯は歯列矯正で治せる?

欠損歯がある歯並びは、歯列矯正によって治療できる場合があります。しかしながら、歯列矯正のみでは十分に改善することが難しいこともありますので、ご自身の状況をきちんと診断してもらいましょう。

具体的に歯列矯正で治療可能なケースというのは、欠損歯のスペースを利用して歯並びや噛み合わせを合わせることができる場合です。

反対に、欠損歯のスペースを埋めて歯を並べると、上下の噛み合わせが悪くなってしまったり、歯並びの見た目が気になってしまう場合には、他の歯を便宜的に抜歯をして矯正するか、他の治療方法と併用したほうがよいケースもあります。

欠損歯の治療法【メリット・デメリット】

欠損歯の治療にはいくつかの方法があり、患者さんそれぞれの状態に合った治療方法を選ぶことが必要になります。

歯列矯正

歯列矯正は、歯を動かして欠損歯のすき間を埋めながら、歯並びや噛み合わせを整えていく方法です。メリット・デメリットは次の通りです。

メリット
  • 欠損部位だけでなく歯並びのコンプレックスを解消できる
  • 歯並びを治すための抜歯を少なくできる可能性がある
  • 手術が必要ない
  • 自分の歯のみでしっかり噛める
  • 将来的にお口全体の健康寿命を延ばすことにつながる
デメリット
  • 歯列矯正のみでは噛み合わせや見た目が整わないことがある
  • 治療期間が長い
  • 希望の矯正方法を選べないことがある
  • 噛み合わせを合わせるのに他の歯を便宜的に抜歯する場合がある
  • 後戻りすることがある

欠損歯の悩みとともに歯並びや噛み合わせまでキレイにできることが最大のメリットと言えます。歯並びを整えると、虫歯や歯周病といったトラブルのリスクが減り、将来的にもお口全体の健康寿命を延ばすことにつながるでしょう。

通常の歯列矯正では、歯並びのガタガタや口元の突出感を改善するために抜歯をすることがあります。もし欠損歯のスペースをうまく活用して歯を並べることができれば、その分抜歯を少なくできるかもしれません◎

しかしながら、上下の歯の本数がアンバランスすぎると、歯をキレイに並べてもきちんと噛み合わないことがあります。その場合には多いほうの歯を便宜的に抜歯しなければならない可能性や、ブリッジやインプラントなど他の治療方法を併用することも。

また、歯列矯正には主にワイヤー矯正(表側・裏側)とマウスピース矯正がありますが、基本的にはワイヤー矯正の方が適応症例が多いです。どの矯正方法が適しているかは医師に判断してもらう必要があります。

関連コラム:

私の場合は歯列矯正で治療できる?どんな方法を選べばいい?

ご自身にとってどんな矯正方法が適しているかを知るのは、歯科医師に相談するのが近道!

なぜなら歯の動きは、歯根や歯の周りの骨、アゴや骨格などを総合的に見て、歯科学的な観点で考える必要があるからです。

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「自分は歯列矯正でどうなる?」「費用や期間はどれくらい?」などのお悩みも、歯科医が回答してくれます。また、全国さまざまなエリアに提携クリニックがあります。

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セラミック矯正

セラミック矯正は、矯正と言っても歯を動かすのではありません。元々の歯を削り、上からセラミックのかぶせ物をして歯の見た目を整えます。

メリット
  • 歯の大きさや形、色も変えることができる
  • 治療期間が短い(約1~3カ月程度)
デメリット
  • 健康な歯を削る必要がある
  • 欠損歯のすき間が大きい場合、ブリッジやインプラントとの併用が必要
  • 根本的な歯並び治療ではないので噛み合わせの改善は望めない
  • 虫歯や歯周病になりやすくなる
  • 欠けたり壊れたりすることがある、メンテナンスが必要
  • 費用が高額

欠損歯のすき間が小さいまたはすき間がない場合、セラミックのかぶせ物の形状を工夫することで、すき間を埋めたり色や形の見た目も変えることができます。

ただし、かぶせ物をするためには、歯を大きく削る必要があります。ですので、事前に歯の神経を抜くのか抜かないのかは確認しましょう。歯の神経を抜くと歯がもろくなるため、可能であれば抜かないことをおすすめします。

また、すき間が大きい場合にはブリッジやインプラント治療を併用することになるかもしれません。

費用は、セラミックの種類によって、歯1本あたり8~18万円ほどが相場。

関連コラム:セラミック矯正とマウスピース矯正 徹底比較!どっちがオススメなの?

ブリッジ

ブリッジは、欠損している部分の両隣の歯を削って支えにし、ダミーの歯と連結した形のかぶせ物を被せてすき間を埋める方法です。

メリット
  • 違和感が少ない
  • 治療期間が短い
  • 使用する素材によっては保険で治療できる(費用を抑えられる)
デメリット
  • 周りの健康な歯を削る必要がある
  • すき間が小さい所には適さない可能性がある
  • 歯磨きしづらくなる場合がある
  • 虫歯や歯周病になりやすくなる
  • 歯並び全体の噛み合わせは治せない
  • はずれたり壊れたりすることがある、メンテナンスが必要

短期間で治療でき保険適用の素材なら費用も抑えられるため、虫歯などで抜歯した際に最も多く行われています。

ただし、すき間の周りの健康な歯を削らなければならないため、削った歯の寿命が短くなる可能性があります。また、ブリッジの下に汚れが貯まりやすく、歯間ブラシ等でていねいな歯磨きが必要です。虫歯になってしまうと最悪の場合、周りの歯もダメになってしまいます。

費用は処置する部位や素材によって大きく異なります。保険診療であれば欠損歯1本あたり約1~2万円ほど、自費診療であれば欠損歯1本あたり約5~15万円ほどであることが多いです。

インプラント


メリット
  • 他の健康な歯を削らない
  • 歯を補うだけでなく、歯根も取り戻すことができる
  • 自分の歯と同じような感覚で噛める
  • アゴの骨が痩せるのを防げる
デメリット
  • 手術が必要
  • 治療期間がかかる
  • アゴの骨の状態や全身状態によっては適用できないことがある
  • 歯並び全体の噛み合わせは治せない
  • 継続的なメンテナンスが必要
  • 費用が高額
  • 骨が成長しきった16~18歳以上でないとできない

インプラントは、歯の欠損している部分のアゴの骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。

独立した人工歯を埋め込むので他の歯を削る必要がなく、将来的になるべく多くの歯を残すことにつながります。

しかし手術が必要なため、リスクを伴うことや状態によっては適用できない可能性も。ブリッジなどのようにはずれてしまう心配はあまりないですが、一度トラブルが起きると抜去などの処置が大変になります。

費用は歯1本あたり30~40万円ほどが相場。

部分入れ歯

部分入れ歯は、人工歯を金具や樹脂のバネによって隣の歯などに固定して、歯を失ってしまった部分を補う、取り外し可能な装置です。欠損範囲や骨の状態によらず、ほとんどのケースに適応できます。

メリット
  • 欠損範囲が大きい場合でも適応できる
  • アゴの骨が減っていても適応できる
  • 治療期間が短い
  • お手入れがしやすい
  • 使用する素材によっては保険で治療できる(費用を抑えられる)
デメリット
  • 噛む力が弱い
  • 汚れが貯まりやすい
  • 部分入れ歯のお手入れが手間
  • バネをかける歯を削らなければならない、負担がかかる
  • 継続的なメンテナンスや作り直しが必要
  • 金属のバネだと見た目が気になる

取り外しが可能なのでお手入れがしやすい一方で、食事中に食べカスが入りやすかったり、部分入れ歯のお手入れが必要というデメリットも。

場所によっては金属のバネが目立ってしまいますが、自費の部分入れ歯であれば歯ぐきと似た色をした目立ちにくいバネなどを選ぶことも可能。

費用は失った歯の本数や部位にもよりますが、保険診療でおおよそ3,000~10,000円ほど。自由診療の場合は約10~50万円ほどが相場です。

そもそも欠損歯は治療したほうがいいの?

歯が欠損していても、目立たないしなんとかなるでしょ!と思って放置してしまう人もいます。しかしそれは非常に危険ですので、必ず歯科医院で診てもらうのがおすすめ!3つの理由を以下にまとめました。

①歯並びが悪くなる

歯は本来、隣りあう歯や噛みあう歯と支え合うようにして位置を保っています。しかし部分的に欠損してしまうと、支えがなくなって隣の歯が倒れてきたり、噛みあう歯が伸びてきてしまうのです。

さらにこの状態を放置すればするほど、ドミノ形式にどんどんと歯並び全体が悪くなってしまう可能性があります。

②噛み合わせが悪くなる(咀嚼・発音・フェイスラインにも影響)

隣の歯が傾いたりかみあう歯が出てきて歯並びが崩れれば、とうぜん噛み合わせも悪くなります。噛み合わせの調和が崩れると、以下のような不調につながることも。

  • 一部の歯に負担がかかって歯を失うリスクが上がる
  • アゴに負担がかかって顎関節痛につながる
  • 十分に噛むことができず胃腸に負担がかかる
  • よく噛めないことで唾液が減り、虫歯や口臭につながる
  • 歯のすき間から空気がもれたり、舌の動きが悪くなって発音に影響する
  • アゴがずれることでフェイスラインが歪む
  • アゴの骨や筋肉のバランスが崩れて頭痛や肩こりなど、身体に不調がでる

③さらに歯を失うリスクが高まる(治療も長引く)

欠損している部分があることで、磨き残しができて虫歯や歯周病になりやすくなります。また、歯並びや噛み合わせまで崩れてくると、さらにそのリスクは増加。

歯並びや噛み合わせの乱れが大きくなれば大きくなるほど、治療するのが困難になり長引きます。場合によっては完全に治療することができなくなる恐れも。

欠損歯の矯正治療で気を付けるポイント

欠損歯があっても、歯列矯正を行うことは可能です。ただし、通常の歯列矯正と異なるのは、歯の隙間によっては矯正治療のみではなく、すき間を補うための治療(ブリッジやインプラントなど)を併用する場合も多いこと。

欠損部分も計算して治療をしてもらうためには、幅広い知識と経験のあるドクターを選びましょう。

矯正専門のクリニックであっても、その他の治療をするために他院との連携がしっかりとれていると◎

欠損歯の歯列矯正でよくある質問

先天性欠損歯とは?

生まれつき歯が生えるべきところに存在せず、本数が足りない状態を先天性欠損(先天性欠如)と言います。原因は解明されていませんが、遺伝的な要素が強いです。

欠損の場所は下の歯の真ん中から数えて2番目(側切歯)と5番目(第二小臼歯)の歯に多い傾向で、おおよそ10人に1人の子どもに永久歯の先天性欠損があると言われています。永久歯が欠損しているために、大人になっても乳歯がそのまま残っているケースも。

先天性欠損歯は病気ではなく形成異常の一つのため、必要以上に心配する必要はありません。しかし、すき間があったり歯の数のバランスが合わないことによって、歯並びや噛み合わせ、アゴの歪みなどにも影響を及ぼす可能性があります。

クリニックにもよりますが、一般的に6歳ごろにはレントゲン撮影が可能なため、検診とあわせて永久歯の本数も確認してもらうのがおすすめです。

部分矯正で治せる?

部分矯正は、前歯など一部の歯のみを動かす矯正方法です。歯1~2本から、犬歯から犬歯までの前歯6本(上下合わせて12本)を対象とすることが多いです。全体矯正に比べるとハードルが低く、気軽に始めやすいですよね。

欠損歯のすき間が前歯だけのわずかなものであれば、部分矯正で治せる場合もあります。しかし部分矯正では噛み合わせを治療することができないので、歯の本数が足りないとアンバランスになりやすいため、全体矯正が向いているケースが多いです。

関連コラム:部分矯正なら安くできる?デメリットはあるの?症例もあわせてご紹介します!

欠損歯を歯列矯正で治療するのにいくらかかる?

矯正装置ごとに一般的な治療費の目安を表でまとめました。

マウスピース矯正ワイヤー矯正
表側矯正白色矯正裏側矯正
約10~130万円約60~150万円約80~140万円約100~170万円

※これらはあくまで目安です。費用には個人差があります。

比較的マウスピース矯正の方が安く済むケースが多いようです。

関連コラム:大人の歯列矯正にかかる費用の目安は?安く済ませるコツはある?分割払いはできる?


また、先天性欠損歯においては、生まれつき6本以上の歯が欠損している、あるいは前歯・小臼歯の永久歯において、確認できるが生えてこない歯(萌出不全)が3本以上ある場合、保険が適用されます。

保険で矯正治療を受ける場合には、厚生労働省に指定自立支援医療機関としてを認められている矯正歯科医・クリニックで行う必要があります。

参考:矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは|公益財団法人 日本矯正歯科学会(外部リンク)

まとめ

欠損歯は、たとえ1本であろうともさまざまなトラブルの要因になるので、放っておかずにきちんと診察を受けることがおすすめ。

欠損歯のスペースを利用して歯並びや噛み合わせを合わせることができる場合、歯列矯正で治療可能です。

また、歯列矯正と他の治療方法をあわせて行う場合もあるため、十分な知識と経験のある歯科医師に診てもらいましょう。

アットスマイル矯正には、専門医をはじめとするさまざまな技術をもったドクターが在籍しています。初回無料でご相談いただけますので、自分の状況に合った治療方法を知りたい!という方はぜひこの機会をご活用ください。

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治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。

主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。

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