歯列矯正

大人の歯列矯正で歯列弓（アーチ）が変わると歯並びや顔はどうなる？歯列弓を広げた場合と狭めた場合でどう変わる？

更新日：2023.10.02 |
公開日：2023.04.18

歯列弓とは、歯並びを上から見たときのアーチのことです。主に「U字型」「V字型」「方形型」の3つのタイプに分かれます。

理想の歯列弓は「U字型」とされ、歯列矯正のゴールに設定されやすいです。

今回のコラムでは、歯列矯正によって歯列弓の幅が変化すると口元や顔つきはどう変化するのか、治療方法や治療期間などについて気になるギモンを徹底解説します。

実際に歯列矯正で歯列弓が変化した症例写真も紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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まずは詳しく見てみる

歯列矯正で歯列弓が変わった症例写真

歯科的に、理想的な歯列弓の形は「U字型」と言われています。そのためU字型の歯列弓を歯列矯正のゴールに設定することが多いです。

実際にアットスマイルのマウスピース矯正で治療し、歯列弓に変化が見られた矯正事例をご紹介します。画像クリックで詳細を見られます。

①V字型の歯列弓が変化した症例

下あごの歯列弓がV字型からU字型に変化しました。

この方はマウスピース矯正により前歯のデコボコを綺麗にし、前歯に強く当たっていた噛み合わせを改善した症例です。歯列弓をU字にすることで抜歯なしで歯をキレイに並べることができています。

②方形型の歯列弓が変化した症例

上あごの歯列弓がV字型から方形型に変化しました。

この方は下顎前突と不正咬合がありましたが、マウスピース矯正で改善した症例です。下アゴが引っ込み、横顔に変化が見られます。引っ込んでいた上唇も前に出ています。

主なリスクと補足事項：
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る（後戻り）場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1～3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。

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歯列弓が変わると顔立ちは変わる？

頬の変化

上アゴが狭い歯列弓の場合、そのままだと頬がコケて見えることがあります。特にV字型などアーチが狭い歯列の場合、口元が出る分頬の印象が薄くなることも。

歯列矯正によって歯列弓の幅を広げてあげることで、頬に立体感が出やすくなります。

関連記事：歯列矯正で頬の形はどうなる？ふっくらする？それとも頬コケする？

口元の変化

歯列弓が狭く、歯の並ぶスペースが足りないケースでは出っ歯や口ゴボ、ガタガタ（叢生）や八重歯といった不正咬合が起こりやすく、口元もモコっと突出していることが多いです。

歯列矯正で歯列弓の幅が改善することで歯並びが整い、口元の突出感も改善するでしょう。

また、方形型の歯列弓は、歯列弓の幅が広いことが多いですが、横に広がっている面積が大きい分、笑ったときに口元が大きい印象を持たれがち。歯列弓の幅を調整することで落ち着いた口元を獲得しやすくなります。

関連記事：歯列矯正で治る口ゴボ、治らない口ゴボとは？！美容整形とは違うの？

バッカルコリドーの変化

バッカルコリドーとは、笑ったときに口角と歯の間に生じる黒い影のスペースのことです。

歯列弓が広く、歯が健康的にキレイに並んでいるほどバッカルコリドーが狭くなる傾向があります。

幅の狭いV字型歯列弓を拡大してU字型に近づける歯列矯正を行うことでバッカルコリドーが狭く見えやすくなります。

私の場合は歯列矯正でどう変わる？

ご自身が歯列矯正でどう変わるか知るのは、歯科医師に相談するのが近道！

なぜなら歯の動きは、歯根や歯の周りの骨、アゴや骨格などを総合的に見て、歯科学的な観点で考える必要があるからです。

アットスマイル矯正なら初回相談が0円！さらにアットスマイル矯正には、審美面についても考慮した矯正治療を行うドクターが在籍しています。

「自分は歯列矯正で歯列弓が変わる？」「費用や期間はどれくらい？」などのお悩みも、歯科医が回答してくれます。また、全国さまざまなエリアに提携クリニックがあります。

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インタビュー・体験談

自力で歯列弓を広げる方法はある？

歯科医院で治療を受けなくても、自分の力だけで歯列弓を何とか出来たら嬉しいですよね。しかし、結論から言うと、自力で歯列弓を広げるのは大変難しいです。

「指で押したり、割り箸や市販のマウスピースを使ったら出来そう」と思いがちですが、実はかなり危険な行為！

歯の移動には適切な力加減があります。無理やり力を加えてしまうと、歯列弓を広げられるどころか歯や歯ぐきが傷ついてしまいます。最悪、歯の神経が死んでしまったり、歯を失わざる負えなくなる事も…。

関連記事：自力で歯の矯正はできる？自分でできるセルフケアもご紹介します

自力で歯を動かそうとするのはやめましょう。大切なのは、専門家の意見を聞くことです。アットスマイル矯正なら無料で歯科医師に相談できますよ。歯列矯正で歯列弓を改善したい方はぜひご来院ください。

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歯列弓を広げる治療方法

V字型歯列弓（狭窄歯列弓）はU字型の歯列弓に比べると、歯並びのアーチが狭く、歯の並ぶスペースが足りずに歯列不正を抱えやすいです。そのため、歯列弓を広げる拡大処置を行うことでV字型をU字型に近づけます。

基本的には矯正装置を使用して歯を移動させ、奥に引っ張ったり歯列弓を左右に広げることで歯の並ぶスペースを確保します。拡大床を使用して歯列弓を広げる治療を行うことも。

V字型歯列弓の場合、出っ歯や口ゴボ、八重歯、叢生といった不正咬合を引き起こしやすく、口元もモコっと突き出ていることも多いです。また、頬コケを起こしているケースも見られます。

歯列矯正で歯列弓を広げる治療を行うことで不正咬合が改善すると、口元の突出感や頬コケが落ち着くこともあります。

歯列弓を狭める治療方法

基本的には広い歯列弓は歯の並ぶスペースがしっかりあるということなので、狭める処置を行うことはあまりありません。

しかし、歯の並ぶスペースが広すぎるとすきっ歯や正中離開の原因になってしまうこともあります。

また、必ずしも上下のアゴで歯列弓の調和が取れているわけではありません。そのため、かみ合わせのバランスが崩れていることがあり、正しいかみ合わせを獲得するために調整的な意味合いで歯列弓を狭める方法をとるケースもあります。

笑顔の見え方を気にされる方だと、方形型のような広い歯列弓は笑ったときに歯の見える本数がU字型に比べて多くなってしまうので、大きく口が開いているように見えてコンプレックスに感じることも。

治療方法としては、矯正装置を使用して歯の位置を移動させることで歯列弓を狭める処置を行います。極端に狭くする必要はないので、通常の歯列矯正の一環ととらえてもらうといいかもしれません。

歯列弓を狭めて調整することで、上下の歯並びのかみ合わせの改善や、すきっ歯や正中離開の改善、スマイルラインの変化などがみられることがあります。

関連記事：すきっ歯は歯列矯正するとどう変わる？費用の負担を減らすコツもご紹介

歯列弓の治療費用は何円くらい？期間は？

歯並びを移動させる歯列矯正を行うことで、歯列弓を変化させるので、一般的な歯列矯正の費用や期間が掛かると考えてもらっていいでしょう。

矯正費用・期間は歯並びの個人差によって違いがあるほか、矯正装置の種類や期間によっても異なります。目安として費用は約10～170万円、期間は約1～3年ほどかかります。

主な矯正装置の費用と期間の目安は以下の通りです。

	歯列矯正全般	ワイヤー矯正（表側）	ワイヤー矯正（白色）	ワイヤー矯正（裏側）	マウスピース矯正
期間	約1～3年	約1～3年	約1～3年	約1～3年	約1～2年
費用	約10～170万円	約60～150万円	約80～140万円	約100～170万円	約10～130万円