歯列矯正

歯科矯正による口元の引っ込みすぎはどう防ぐ?後悔しないために気を付けるポイントや抜歯矯正についても解説

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「歯列矯正で口元が引っ込み過ぎたという話を聞いてこわい」
「口元が出ているのは改善したいけど、引っ込み過ぎるのは避けたい」
…という方は意外と多いのではないでしょうか?

歯列矯正で口元の突出感が改善されたケースもある一方、口元が引っ込み過ぎるケースもあります。

なぜ歯列矯正で口元の引っ込みすぎが起きてしまうのでしょうか?今回はその原因や注意するべき歯並び、そして後悔しないための対策について解説いたします。


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目次

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口元が引っ込みすぎてしまう原因

歯列矯正では、前歯や歯並びを後ろに下げるようにする治療方法があります。これにより出っ歯などを治療できるのですが、過度に下げてしまった結果、口元が引っ込み過ぎてしまうケースもあります。

基本的にはしっかり検査をした上で適切な範囲で歯列矯正を行えば、問題なく矯正が完了することが大半です。それではなぜ、口元が引っ込み過ぎてしまうことがあるのでしょうか。

Eラインの基準の違い・気にしすぎ

Eラインとは、鼻先とアゴの先端を結んだ線のことで、美しい横顔の指標となるものです。一般的には唇の先がこのEライン上にあるか、少し中に入っている状態が理想的とされています。

ただし、Eラインはアメリカで提唱された横顔の評価基準です。鼻やアゴに高さのある欧米人に比べ、日本人は鼻が低く、下あごが華奢な傾向があります。ですので、欧米と同基準でEラインを判断してしまうと、口元を引っ込みすぎてしまう可能性があります。

日本人の場合、Eラインに接するか、わずかに後方にあるくらいが理想的とされています。

口元の突出感を歯並びだけで解決しようとした

横顔のラインを決める要素は、おでこ、目元周り、鼻の高さ、上あご・下あごの位置、歯の位置と角度、アゴや唇の厚みと形などがトータルで関わっています。

歯並び以外の要素を無視して、とにかく歯並びを引っ込めることで横顔のラインを整えようとすると、口元が過度に引っ込みすぎてしまう場合があります。

骨格的な問題がある場合には、外科処置が必要な場合もありますし、鼻の高さや唇・アゴの皮膚組織の調整が必要な場合には、形成外科や美容外科への相談が必要な場合もあります。

こちらのコラムも参考になりますので、ご覧になってみてください。

関連コラム:歯列矯正で治る口ゴボ、治らない口ゴボとは?!美容整形とは違うの?

年齢を考慮しない治療計画

大人の歯列矯正では、年齢も考慮して治療計画を立てます。お口の周りの筋肉や皮膚の厚みなどは、年齢を重ねると弱くなったり薄くなったりするからです。

また、歯列矯正によって口元の変化があった場合、それに伴ってお口の周りの筋肉や皮膚などの組織も順応していくのですが、年齢とともに順応しづらくなります。

口元の変化に周りの組織が対応しきれないと、ほうれい線が気になったり、頬や口元の張りが失われたように感じてしまう原因になります。

抜歯が必要なケースではなかった

歯列矯正において、歯を並べるスペースの確保が必要なケースがあります。スペースを作る方法には、非抜歯で行う方法と抜歯を行う方法があります。

抜歯をする方法はスペースを大きく確保できるため、口元の突出や歯並びのガタガタが大きい場合には、抜歯をしたほうが良いケースが多いです。

しかし、出っ歯やガタガタなどの症状が軽度で、そこまでスペースを必要としないケースで抜歯を行ってしまうと、口元が引っ込みすぎる可能性もあります。

※必ずしも抜歯を行うと口元が引っ込みすぎてしまうわけではありません。抜歯をするべきにも関わらず、無理に非抜歯で治療を行った結果、歯並び全体が前に出てきてしまったというトラブルも起こりえます。抜歯の有無については歯科医師の診断および治療方針に従いましょう。

引っ込みすぎに注意した方がいい歯並び

case1 出っ歯

いわゆる出っ歯と呼ばれる口元は、上唇がeラインより前に出てしまっていることが多いです。そのため「口元を引っ込めたい」ということを、矯正理由に挙げる場合が多いケースの一つです。

このタイプは、上あごの歯並びもしくは骨格自体を後ろに下げていく施術が一般的です。

そのため、歯並びをどの程度引っ込めるか(抜歯の有無など)によって口元の印象も変わります。また、骨格自体に問題がある場合には外科処置の併用が必要なこともあり、歯並びの矯正だけでご希望される結果まで治そうとすると、無理が生じる可能性もあります。

case2 上下顎前突

上下顎前突と呼ばれる歯並びは、上下両方の唇がeラインよりも前に出てしまっていることが多いです。比較的歯並び自体はキレイに並んでいる場合もあり、このケースでも「口元を引っ込めたい」ということを、矯正理由に挙げることが多いです。

このタイプは、上下の歯並びもしくは骨格自体を後ろに下げていく施術が一般的です。

上下顎前突の場合も、歯並びをどの程度引っ込めるか(抜歯の有無など)によって口元の印象が変わります。骨格自体に問題がある場合には外科処置の併用が必要なこともあります。

case3 八重歯・ガタガタ(叢生)

八重歯やガタガタ(叢生)の歯並びの場合、歯を並べるためにスペースを作る必要があります。

重度のケースでは、抜歯を行ってできたスペースのほとんどが歯を並べるのに使われ、口元の位置自体には変化がない場合が多いです。しかし、ガタガタの程度が軽度で、あまりスペースを確保する必要がないケースで抜歯を行うと、口元が引っ込んでしまう可能性も考えられます。

また、八重歯のケースでは、出っ張ってしまっている歯が口元の皮膚を押し広げている場合があり、それがなくなった時に口元が引っ込みすぎたと感じることもあります。

case4 アゴが小さい

下アゴが極端に小さかったり後方に位置している場合、それに伴って口元が出ているように見えている場合があります。(アデノイド顔貌とも呼ばれます。)下アゴの骨格自体に要因がある場合がほとんどですが、アゴ先の皮膚組織が薄いことでアゴが引っ込んで見えている場合もあります。

このタイプは、下アゴを前に出していく施術や、上アゴの歯並びもしくは骨格を後ろに下げていく施術が一般的で、外科手術が必要な場合が多いです。(歯並びや骨格に問題がなければ、形成外科や美容外科での相談が必要な場合もあります。)

しかし、実際には外科手術を行う人は少なく、歯並びを後ろに下げることで相対的に口元を引っ込めて対処する場合があります。この時、後退している下あごに合わせてeラインを設定してしまうと、無理が生じたり、口元が引っ込みすぎてしまう可能性があり、特に注意が必要です。

case5 鼻が低い・唇が分厚い

鼻が低かったり、唇が分厚いために、口元がeラインより前に出てしまっている場合があります。歯並びやあごの骨格に問題がなくても、横顔を見たとき相対的に口元が強調されてしまいます。

このタイプは、歯並びだけで理想のeラインにしようとすると、口元が引っ込みすぎる可能性もあります。

歯並びや骨格に問題がないのであれば、形成外科や美容外科での相談が必要な場合もあります。

※これらはあくまで一例であり、すべてのケースにおいて口元の引っ込みすぎが起こるのではありません。また、歯並びや骨格は個人差がありますので、様々な状態をあわせ持つこともあります。具体的な治療方針については医師にご相談ください。

口元の引っ込みすぎを防ぐためにやっておきたいこと

仕上がりのイメージを明確に伝える

同じような歯並びのケースであっても、もともとの歯やアゴの条件、年齢、好みなどにより治療方針やゴールは異なります。

歯科医師が理想的とする治療のゴールが、必ずしもご自身の理想と同じとは限りません。こんなはずではなかったという後悔を防ぐには、まず、ご自身の理想とする仕上がりのイメージを、なるべく明確に医師に伝えることが大切です。

その上で検査結果をもとに、どのような治療方法でどの程度実現可能なのか、考えうるリスクなどを歯科医師と相談し、治療方針やゴールを決めていきましょう。治療ゴールの共有は、満足のいく結果のためにとても重要です。

しっかり検査してくれる歯科医院を選ぶ

歯列矯正において治療結果を大きく左右するのが、正確な分析・診断がなされているかどうかです。そのために必須となる検査が「セファログラム」です。セファログラムとは、正面の顔と横顔のレントゲン写真を撮影したもので、歯の傾きや位置、アゴの骨の状態などを確認・分析することができます。

治療前の精密検査において、このセファログラムを取り入れているかどうかがクリニック選びで大切なポイントです。

さらに、3次元的に歯とお口の状態を把握できる「CT」の撮影を行えるクリニックだと更に詳しく、正確な診断をすることができます。


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しっかり相談できる歯科医院を選ぶ

しっかりと話を聞いてくれるクリニックで治療を受けましょう。ご自身の思いをきちんと受け止めてくれ、その上で希望にそった治療内容について、メリットだけでなくデメリットまでを正確に説明してくれる歯科医師を選ぶことが大切です。

治療開始前に、少しでも気になったことや不安に思うことがあったら納得がいくまで質問しましょう。納得した上で治療が受けられることは何より治療に対するモチベーションに繋がり、それが満足できる治療結果へと反映されるのです。

関連コラム:矯正歯科はどう選ぶ?良いクリニックの選び方と気を付けるべきポイント

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インタビュー・体験談

理想の横顔をめざす場合は、美容整形も検討する

口元の突出感を減らしたい、eラインを整えたい、といった審美的な理由で歯列矯正を検討している方もいるかと思います。しかし、横顔のラインを気にする場合、歯並び以外の要因についても考慮しなければなりません。

骨格的な問題があるならば、外科処置が必要な場合もありますし、鼻の高さや唇・アゴの皮膚組織などの調整が必要な場合には、歯科の範疇ではなく、形成外科や美容外科への相談が必要な場合もあります。

抜歯矯正=口元が引っ込みすぎる、ではない

確かに抜歯を行うと大きく口元を引っ込めることが可能です。ですが、「口元が下がりすぎてしまうのが怖いので絶対に非抜歯で治療したい」と安易に考えるのはやめましょう。

抜歯をするべきケースであるにも関わらず、無理に非抜歯で治療を行った結果、歯並び全体が前に出てきてしまったというトラブルも起こりえます。

単純に抜歯がいい・非抜歯がいいということではなく、重要なのは、治療のゴールに向けて、どの程度スペースを確保する必要があるのかを正しく診断すること。

治療前にきちんと検査・分析を受け、抜歯・非抜歯それぞれの治療方法のメリット・デメリットをきちんと医師に聞いておきましょう。

口元を引っ込めすぎると何が起こる?

基本的にはしっかり検査をした上で適切な範囲で歯列矯正を行えば、問題なく矯正が完了することが大半です。

万が一、適切な範囲をこえて過度に口元を引っ込めすぎてしまったとしたら、どのようなことが起こる可能性があるのか、一つ一つ見ていきましょう。

※次に紹介するのは、口元を過度に下げすぎることで起こる可能性が考えられるリスクであり、すべてのケースにおいてこれらのことが起こるわけではございません。

お顔が寂しい・老け顔の印象になる

本来、歳をとって歯を失うと口元が引っ込んだ横顔になりやすいです。貧相な印象やアゴがしゃくれた印象を感じることもあります。

もともと出っ歯や八重歯など、口元を前に押し出している歯並びの場合、必要以上に歯並びを引っ込めすぎると、ほうれい線が濃くなったように感じる場合もごくまれにあります。これは、歯によって口元の皮膚がピンと張られていた状態から、口元を必要以上に引っ込めた結果、皮膚があまってしまうからです。※歯列矯正が終了したあとに、口元の筋肉や皮膚組織が馴染んでいくので、改善される場合もあります。

特に、年齢を重ねると、口の周りの筋肉が弱くなったり、皮膚が薄くなったりするので、影響を受けやすいです。

歯並びが後戻りしやすくなる

歯並びをに引っ込めすぎると、それに伴って口の中の空間も狭くなります。すると舌の力が前歯にかかりやすくなり、それによって歯並びが動く恐れがあります。

もともと舌で歯を押していたことが原因で、歯並びが崩れてしまっていた場合には、特に注意が必要です。

歯がダメになってしまうことも

歯は歯槽骨という骨の上に成り立っています。

必要以上に歯並びを引っ込めようとして、この歯槽骨の限度をこえてしまうと、最悪の場合、歯の根っこが骨から飛び出してしまう恐れがあります。

歯の根っこが露出するということは、本来歯の根っこを覆っている歯根膜も失われてしまいます。歯根膜がなくなった場合、歯槽骨と歯肉が自然に再生する事はありません。

※これらは口元を過度に下げすぎることで、起こる可能性が考えられるリスクであり、すべてのケースにおいてこれらのことが起こるわけではございません。

万が一、口元が引っ込みすぎてしまった時の対策は?

治療終了後に、口元が引っ込みすぎたので治したいと思っても、難しい場合がほとんどです。特に抜歯を行って前歯を大きく動かしているケースでは、それを前に押し出そうとしても、奥歯を大きく前に出していくことは難しく、歯と歯の間にすき間があいてしまう可能性もあります。

どうしてもという場合の対処法としては、前歯にかぶせ物などをして歯の形態を変え、口元にふくらみを作ることも可能ではあります。しかしながら、歯の軸の向きが変わってしまうこともあり、かみ合わせに問題が発生したり、歯の寿命を縮める恐れもあるので注意が必要です。

また、口元のハリやほうれい線に関しては、歯列矯正が終了したあとに、口元の筋肉や皮膚組織が馴染んでいくので、改善される場合もあります。また、お口の周りの筋肉を鍛えることも効果があります。どうしても気になる場合は、ヒアルロン酸注入などの対処法があります。この場合もメリットデメリットを考慮して行う必要があります。

まとめ

口元が引っ込みすぎたというトラブルを防ぐためには、治療の目標やイメージについて医師と共有することが大切です。

引っ込みすぎてしまった口元を再治療することは、決して簡単なことではありません。別の問題が発生する場合もあります。ですので、治療に後悔のないよう、事前に医師と十分話し合い、納得した上で治療を始めましょう。

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治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。

主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。

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