歯列矯正を安く済ませたい方は、海外での矯正治療を考えている方もいるのではないでしょうか。
実は海外では、歯列矯正の意識自体が日本とは異なり、注意が必要です。今回の記事では、海外での歯列矯正にまつわる以下の疑問を解決します。
- 海外の歯列矯正は安い?
- 海外で歯列矯正を受けるメリット・デメリットは?
- 留学を控えている人は歯列矯正できる?
この記事を最後まで読むと、今持っている歯列矯正のイメージがガラッと変わるかもしれません。
海外で矯正治療をするメリット・デメリット
〇 メリット
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・矯正治療に対してポジティブであることが多い
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× デメリット
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・治療中に帰国すると、トラブルにすぐに対応できない
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メリット
矯正治療に対してポジティブであることが多い
日本では矯正治療といえば「矯正装置が見えるのが恥ずかしい・痛そう」というイメージが先行しがちですよね。
しかし海外では、「歯列矯正をするのが当たり前・お金がある・自己管理ができる意識の高い人」といったポジティブなイメージを持つ人が多いです。
そのため、矯正器具が見えても気にするどころか良い印象につながることも。
治療費だけを見ると海外のほうが安い場合がある
一概には言えませんが、海外では、日本の3分の2~半額ほどで矯正治療を受けられる国もあります。その理由の一つには、保険制度の違いや物価・地価・人件費などの違いがあげられます。
ただし、交通費や滞在費用が別途かかってくることも加味しましょう。また、矯正治療費は歯並びによるところが大きいので、どこの国であろうと正確な費用を知るには、ドクターの診察が必須です。
デメリット
トラブルにすぐに対応できない
歯列矯正中は、装置がはずれた・装置が当たって痛いなど様々なトラブルが起こり得ます。一時的な渡航で海外で歯列矯正を受けた場合、治療中に帰国すると急なトラブルが発生した時に大変です。また、近所のクリニックでは対応できないことがほとんど。
かといってトラブルのたびに海外のかかりつけクリニックへ行くのは、時間も交通費もかかってしまいます。
その国に永住する、もしくは矯正治療期間以上(約2~3年以上)の長期滞在する場合以外は、海外で矯正治療を受けに行くことはおすすめできません。
ドクターのテクニックやアプローチ方法が日本と異なる
人種によって、骨格・歯や歯ぐきの厚み・歯の根っこの形や長さなど多くの違いがあります。たとえば、欧米人は日本人と比べて骨格がしっかりしていて、顎の骨も大きくて厚いです。
他にも、医療の体制や慣習なども違います。
そのため、矯正治療を行うドクターのテクニックや治療方法、治療への考え方などが日本と異なる場合があり、思っていた治療や結果が得られるとは限りません。
矯正方法や装置が選べない場合がある
日本でもクリニックによって取り扱っている矯正装置や治療方法が異なるように、海外のクリニックでも希望の治療方法を取り扱っているとは限りません。
特に目立ちにくい矯正方法については日本では需要が高いため、さまざまな装置がありますが、矯正治療の見た目をあまり気にしない国では金属のワイヤー矯正が主流であることも。
意思疎通が図りにくい(言語の壁)
矯正治療を成功させるためには、予めドクターと治療のゴールについてすり合わせ、治療中も十分に意思の疎通を図っておくことが大切。
日常会話ぐらいの語学力があれば、治療を受けること自体は可能でしょう。しかし、細かいニュアンスや専門用語などがうまく伝わっていないと、「自分が思っていたのとは違う」といったことが起こる可能性もあります。
特に歯列矯正では、治療への要望、痛みの状況、抜歯の有無、治療中の疑問などドクターに伝えたいことが想像以上に多く出てくる事も。こういった点はちゃんとすり合わせしないと、歯列矯正したことを後悔してしまいかねません。
海外での矯正クリニック探しのコツ
矯正歯科を含む医療サービス全般は、国によって広告規制が異なります。したがってネットや新聞などで歯科医院の情報がほとんど得られないことも。歯科医院の看板自体が全然目立たなくて、どこにあるのかすら分かりにくいなんて国もあります。
海外で歯科医院の情報を得るには、地域に住むの人の口コミを聞くのが有効です。特に海外では矯正をする人が多いため、何人かに聞けば矯正経験者の話が聞ける可能性が高いです。できる限り、先生がどういう人か聞いておくとよいでしょう。日本人に慣れている・経験があるドクターを選ぶのがおすすめ。
また、どこの国でも正確な治療費や治療方法を知るには、実際に歯科医院を受診する必要があります。特に日本とは事情の異なる海外では、いくつかの医院を回って話を聞いてみたほうがよいです。
途中まで海外でやった治療を日本で引き継ぐのは難しいので注意!必要以上に費用負担が大きくなるケースも。
海外で矯正治療を受けている人が日本の矯正歯科を受診する場合、治療計画からやり直しになるケースがほとんどです。
元々歯科医同士で連携が取れている場合を除き、海外の治療を引き継いでもらえる歯科医院を探すのは難しいです。また、日本人と外国人は骨格的にも様々な違いがあるため、海外のドクターの治療方針を受け入れてもらえるとは限りません。
できれば転院せずに治療を完了することがベストです。どうしても治療途中での帰国を余儀なくされた場合には、帰国前に担当医と十分相談し、日本での転院先を探してもらう、紹介状や治療計画などの資料をまとめてもらうなど、できる限りの準備を依頼しましょう。
いずれにせよ、当初の予定よりも費用がかかってしまう可能性が高いです。
海外での歯列矯正がオススメな人・やめた方がいい人
オススメな人
- その国の言葉を十分に話せる
- 海外に長期間滞在する予定で、同じ歯医者に矯正完了まで数年間通い続けられる
- 海外での矯正のデメリットを十分に理解し、対処できる
やめた方がいい人
- 海外に長期間滞在するのは難しく、一時的な渡航で矯正治療を受けようとしている
- 仕上がりにこだわりがあり、ドクターとの丁寧なすり合わせが必要
- 担当医師と密に連携することが難しく、矯正中のトラブルに対処できる自信がない
海外の安い矯正費用は魅力的ですが、気を付けなければいけない点も多いです。言語の壁や文化の違い、骨格や治療法の違いなども踏まえたうえで対処する必要があります。
一方、日本国内のドクターであれば細かな要望も伝えやすく、トラブルが起きた時もスピーディーに対応しやすいです。
また、日本の矯正治療は高すぎてハードルが高い印象ですが、制度やローンを活用することで支払いの負担を減らすことが出来ます。
「お金が無いけど、理想の矯正結果を追求したい」という方は国内で支払い負担を減らしながら矯正する方が良いかもしれません。
日本で支払いの負担を減らしながら矯正するコツ
歯列矯正の負担を少なくするコツは以下の5つ。
- 医療費控除
- クレジットカード分割払い
- デンタルローン
- クリニック選びをこだわって費用の負担を減らす
- 意外な落とし穴あり。費用を増やさないように矯正中も努力する
詳しくは下記のコラムでもご紹介しているので是非ご覧ください。
関連コラム:お金がないけど歯列矯正したい!貯金なしでもOK?安く矯正できる?矯正費用の負担を減らす方法5選!
私の場合はどのくらい矯正費用がかかる?
ご自身の矯正治療はどのくらいの期間がかかるのか、具体的にどんな治療が必要かなどを正確に知るには、歯科医師に相談するのが近道!
なぜなら歯の動きは、歯根や歯の周りの骨、アゴや骨格などを総合的に見て、歯科学的な観点で考える必要があるからです。
矯正費用については個人差が大きく、同じような見た目の歯並びでも骨格や全体のバランスの違いで治療費が変わってくる事があります。想像より高い場合もあれば安く済む場合もあります。まずは矯正治療のプロの医師に相談する事がオススメです。
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「自分は歯列矯正でどうなる?」「費用や期間はどれくらい?」といったお悩みも、歯科医が回答してくれます。また、全国さまざまなエリアに提携クリニックがあります。
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【国別】治療費と矯正事情の違い
ここからは、矯正治療の費用や意識の違いなどを国ごとに詳しくみていきましょう。なお、海外の治療費は為替の影響などで大きく変動しますので、あくまで参考程度になります。
※各国の健康保険の加入に関しては、国ごとに条件が異なります。
アメリカ
- 治療費は日本と同程度かやや安いこともある。州によっても異なる
- 民間の歯科保険によって費用の一部をカバーすることが多い
- 歯列矯正経験者が約50%以上。ほとんどが子供のうちに矯正するが、大人の矯正も一般的
アメリカでは日本のような健康保険制度がないため、各個人で民間保険に入っています。「子供に矯正治療を受けさせてあげることが親の責任」と考えられており、子供が生まれると歯科保険に入り、将来の矯正費用を積み立てておく家庭が多いです。
歯科保険はランクにより受けられる治療内容や保障内容が異なります。
また、アメリカの矯正歯科では矯正治療費を表に掲げていないことが多いです。「矯正費用は歯並びの状態によって決まるので、聞くまでわからない」というのが普通の感覚なのです。また、日本と違って通院時の調整費用がかからず、トータルフィーであることがほとんど。
治療方法別では、裏側矯正>>マウスピース矯正≒審美ブラケット矯正>金属ブラケット矯正の順に費用が高くなる傾向にあります。
ハリウッド映画で矯正装置をつけた子供がよく出てくるように、アメリカでは矯正装置が見えることへの抵抗は少ないです。逆に誇らしい・目立たせたいから金属ブラケット矯正がいいという人も。なぜなら、歯列矯正=裕福・健康や美意識が高いとみなされ、歯にお金をかけること自体が社会的ステータスとなっているからです。
イギリス
- 治療費は日本よりやや安い傾向
- 18歳以下は保険で治療費が無料の場合がある
- 大人は目立たない矯正(審美ブラケットやマウスピース矯正)を選ぶことが多い
イギリスの歯に対する意識はアメリカほどではありませんが、それでも日本よりは歯並びを気にかけていると言います。
イギリスには、日本と同じように「NHS」という国民健康保険制度があります。
NHSによって18歳以下の子どもは、機能的な問題があると判断されれば矯正治療費が無料となるため、子どものうちに治療をするケースが非常に多いです。大人の矯正治療はほとんどの場合、NHS保険外(自由診療)となります。
フランス
- 治療費は日本より20~30万円ほど安く済むことが多いが、クリニックの立地などによって差がある
- 16歳までであれば国民保険と民間保険で矯正治療費の多くをカバーできる
- 小学校高学年から多くの子供が歯列矯正を始めている
フランスも歯に対する意識はとても高いです。
フランスでも日本と同様の健康保険制度があり、16歳までの歯列矯正(3年間継続して治療が続く場合)であれば治療費の7割を国民健康保険が負担してくれるので、残りの3割が自己負担となります。ただし、上限が120ユーロ(16,000円程度)までと決められているため、残りの費用は民間保険に加入してカバーしている家庭がほとんどです。17歳を過ぎると全額自己負担となります。
そのため、フランスでは16歳までに矯正治療を行うケースが非常に多く見られます。
また、アメリカと同じようにフランスでも、矯正歯科で細かく料金を提示しているケースはほとんどありません。
特徴的なこととして、フランスですきっ歯は「歯と歯のすき間から幸運が入ってくる」と言われており、あえて矯正治療しない人もいるんです。
イタリア
- 治療費は30~60万円ほどが目安で、日本より安い傾向。ただし症状によって料金は増減します
- 18歳までに矯正治療を終える子供の割合が50〜60%
- 大人のほとんどはマウスピース矯正。裏側矯正はあまり普及していない
イタリア人は美にこだわる国民性からか、歯列矯正の普及率も高め。日本以上に歯科医院の数は多いのですが、矯正歯科医の数は少ないため、一般歯科医による矯正治療を受けているケースが大半です。
また、日本のような健康保険制度はなく、民間保険もあまり普及していないため、矯正費用は分割払いが一般的です。
オーストラリア
- 治療費は日本と同程度かやや安め
- 18歳までに矯正治療を受ける子供の割合が30〜40%
- 支払いは月払いが可能
オーストラリアでは「歯並びは人生の基本的要件」として考えられており、矯正治療に公的補助があります(所得制限や諸条件あり)。
矯正を受ける患者さんの子供と大人の割合は8:2です。また、大人の矯正方法については、マウスピース矯正が5〜10%ほど、裏側矯正はわずか2%程度です。裏側矯正は、治療自体が難しいのと費用が高い(約120万円ほどが目安)ために、オーストラリアではあまり人気が無いようです。
韓国
- 治療費は30〜50万円ほどでできることが多く、日本の半額程度。自由診療全般が安い傾向
- ほとんどの人が歯列矯正を行っており、大人の割合も高い
- 裏側矯正やマウスピース矯正といった目立ちにくい方法が人気
「美容大国」と言われる韓国は歯への意識もアメリカ同様、非常に高いです。歯列を整えることはマナーの一つと考えられており、ほとんどの人が歯列矯正を行います。
日本ではそれほど気にならない程度でも、韓国では「歯並びが悪い」という印象であることも。
特に歯並びは就職に影響を及ぼすこともあるため、10~20代の学生の間に治療を完了させる人が多いです。
韓国でここまで歯の意識が高い理由は、美意識の高さはもちろん、口臭や黄ばみの原因になりやすい香辛料を多く使う食生活であったり、自由診療の費用が日本に比べて安い傾向があるからです。
矯正装置ごとに見ると、金属ブラケット矯正は約30~50万円・審美ブラケット矯正は約50万円前後・マウスピース矯正は約25~75万円・裏側矯正は約60~80万円ほどが目安。特に裏側矯正は日本に比べて費用が抑えられるため、韓国で治療する日本人も多いようです。
クリニックによっては日本人向けのキャンペーンを行っていることも。
日本と同様に歯列矯正中の見た目を気にする人が多いため、金属ブラケット矯正よりも目立たない矯正方法が人気です。
また、歯並びだけでなく顔全体の審美性を意識しで治療を行ってくれるドクターが多いことも韓国歯科の特徴の一つ。
ブラジル
- 治療費は20~40万円ほどであることが多く、日本の半額~1/5程度
- ”笑顔”を重視し、歯列矯正やホワイトニングをするのが定番
- ワイヤー矯正が人気。裏側矯正の取り扱いは非常に少ない
ブラジルは、美容全般に対する意識が高い国です。とりわけ笑顔の美しさを重視しているので、歯への美意識は非常に高く、歯列矯正やホワイトニングをしている人がとても多いです。
歯列矯正自体が比較的安価であることも、理由の一つ。
また、ブラジル人は子供のころから歯列矯正になじみがあるため、矯正は恥ずかしいことではなくむしろ「これから歯並びがキレイになります」という何よりの喜ばしい証明になっています。矯正中も装置が見えるように大きく笑いますし、ワイヤー矯正のゴムをカラフルにカスタマイズしてオシャレを楽しむ人も。逆に、装置の見えない裏側矯正の普及率は低めとなっています。
ブラジルでは歯科医であることが大きな社会的ステータスであるため、歯科医院の数が非常に多いです。ご自身に合ったクリニックを探しやすいと言えるでしょう。
タイ・フィリピン
- 治療費は20~40万円ほどであることが多く、日本の半額~1/5程度
- 歯列矯正はステータスであると同時に、ファッションの一部
- ワイヤー矯正が人気。マウスピース矯正など目立たない矯正方法を選ぶ人も増えてきている
タイやフィリピンでは、ワイヤー矯正をしている方をとても多くみかけます。
タイ・フィリピンの矯正治療費は日本よりもだいぶ安いですが、現地の人にとっては高価な治療です。そのため、矯正治療=裕福なイメージがあり、社会的ステータスと捉えられています。
そのような考えから、矯正装置が目立つことを気にすることはなく、むしろファッションやおしゃれの一部。ワイヤー矯正に赤や緑などカラフルなゴムをつけて楽しんでいるのです。
中には治療が終わってもわざと装置をつけたままにしていたり、偽物の装置をつけたりする人がいて社会問題になったこともあります。
タイでは日本に留学経験のあるの歯科医師や通訳がいるクリニックも多いため、比較的日本語が通じやすいという特徴もあります。
海外での歯列矯正の特徴
そもそも海外では、歯列矯正そのものの認識が日本とはやや異なっています。
①歯列矯正はステータス
日本でも海外でも、歯列矯正は高額な治療の一つです。つまり、そんな歯列矯正ができる=お金持ちという評価につながると考えられています。
また、白く整ったキレイな歯であること自体が社会的ステータスにもなっています。
②将来のために子供のうちに治療しておく
子供が将来、就職や結婚などで苦労してほしくないと思う親心は万国共通です。中でも、海外では日本よりもはるかに歯並びによる印象が大きいため、多くの家庭では子供のうちから歯科医院に通います。
金銭的に厳しくても、子供に矯正治療を受けさせるために節約をしたり、中には借金までしてお金を用意している家庭も。
また、この考えは医療制度にも反映されており、子供の矯正費用に補助が出る国も多くあります。
③装置の見た目は気にしない
海外では矯正装置が目立って恥ずかしいと考える人は少ないです。むしろ目立たせたいと思う人も。※国によって異なります。
装置の見た目のことよりも「歯並びにキレイになるのが嬉しい、楽しい」というポジティブな感情のほうが強い場合が多いです。
外国人が歯並びにこだわる3つの理由
海外では日本に比べて歯並びや歯列矯正への意識が高いことが分かります。それには、以下のような事情があるからです。
- 就職や結婚に影響する
- 歯を見せて笑ったり発音することが多い
- 虫歯や歯周病などの歯科治療費が高い
就職や結婚に影響する
海外では体型や歯並びが「自己管理能力の指標」にもなっています。歯並びが悪いと自己管理能力が低い・だらしないと見なされてしまい、就職や恋愛・ビジネスにも大きく不利になるという認識が一般的。
服装や髪形を整えることと同じように、歯並びを整えることは身だしなみの一つなのです。
歯を見せて笑うことが多い・発音が複雑
日本では歴史上、女性は口元に手を当てて控えめに笑うことが上品で、男性は口を閉じキリッとしていることが良しとされてきました。
しかし海外では多民族の中で、歯を見せて笑うことは相手に対して敵意がないこと、安心感を与えるために重要なコミュニケーションツールとなっています。また、挨拶としてハグやキスをするなど、相手との距離が近いといったことも、口元の美意識を高める要因になっています。
さらに外国語は日本語よりも唇や舌を大きく動かして発音する必要があるため、歯並びが悪いと唇や舌の動きが制限されて上手に発音することが難しくなってしまいます。
虫歯や歯周病などの歯科治療費が高い
海外では日本のような健康保険制度がなく、歯科治療も全額負担となってしまうことが多いです。例えばアメリカでは、虫歯の治療だけで10万円以上の治療費がかかってしまうケースも。
このような高額な治療費をかけたくないがために、定期的に歯科医院に通ったり、虫歯や歯周病の予防につながる歯列矯正を行っておこうという意識が高いのです。
こうした公的な保険制度の違いも、意識の違いを生んでいます。
海外留学の予定がある人が歯列矯正する上での注意点
最近では、海外留学や海外でのビジネスを見据えて矯正治療をされる方も増えてきています。留学の予定があるけれど歯列矯正をしたいと思っている方に向けた、事前のポイントをお伝えします。
出発までに治療が終わるかどうか
歯列矯正の期間は非常に軽度なケースでない限り、一般的には約1.5~2年以上かかることがほとんど。留学の予定がある方は、あらかじめ留学までに矯正治療が終えられるかどうか、歯科医師に判断してもらうようにしましょう。特に長期留学の場合は、留学前に治療を終わらせておくのがベストです。
なぜなら、矯正治療中はさまざまなトラブルが発生することがあり、場合によっては治療を中断せざるを得なくなる可能性も。治療を中断すれば後戻りも起こりますし、それまでの時間もお金も水の泡となってしまいます。そして留学という大切な経験を、矯正トラブルで台無しにしたくないですよね。
また、海外でクリニックを探すにしても、治療方針や取り扱っている装置も違うため、日本での治療を引き継いでもらえるクリニックを見つけるのは至難の業です。
すぐに出発予定であれば、帰国してからの矯正がおすすめ
診断の結果、留学前に治療を終わらせることが困難と判断された場合には、焦って始めるのではなく帰国してから治療を始めるのがおすすめ。
もしきちんと仕上がっていない状態で治療を終わらせてしまった場合、噛み合わせが安定していなかったり、後戻りが起きやすくなります。
ただし、数週間程度の短期留学であれば、治療を一時ストップしても問題ない場合もありますので、必ず留学が決まった時点で歯科医師に相談するようにしましょう。
マウスピース矯正がおすすめ
留学前に矯正治療を終えておくのが望ましいですが、どうしても治療途中での留学となる場合、マウスピース矯正を選択することも一つの手です。
理由は2つあります。
- マウスピース矯正は患者さん自身でマウスピースを交換しながら治療を進めていけるため
- 通院回数が比較的少なくて済むため
短期留学であれば、次回のメンテナンスまでに帰国することが可能な場合もあるでしょう。
ただし、注意しなければならないのは、日本で開始したマウスピース矯正を海外で引き継ぎたい場合は必ずしも容易ではないということです。
各国で導入されているマウスピース矯正なら、どこのクリニックでも引き継いでもらえると思ってしまう方もいるかもしれません。ですが、あくまで治療計画は日本の担当医が設計したものになります。海外のクリニックで治療するとなると、場合によっては治療計画から立て直しとなる可能性も。
あらかじめ留学前に担当医と相談し、海外で何かあった場合には必ず担当医の指示を仰ぐようにしましょう。
【あわせて読みたい】歯列矯正中の引っ越し・留学、どうする?!転院?費用は?気になるポイントを総まとめ!
海外での歯列矯正 よくある質問
海外のサイトで矯正用マウスピースを購入した
まず第一に、歯科医師の診断なしに自力で歯を動かそうとするのはやめましょう。歯の寿命を縮めるなどのトラブルが起きる恐れもあります。
関連コラム:自力で歯の矯正はできる?自分でできるセルフケアもご紹介します
歯列矯正は、専門知識をもつ歯科医師が精密な検査のもと、歯並びはもちろん、骨格や、お口の中の状態などをきちんと把握した上で、慎重に進められます。医学的根拠に基づく知識・技術と装置による治療だからこそ、歯並びやかみ合わせがキレイに整いやすいのです。
また日本矯正歯科学会からも、誤ったマウスピース型製品の使用は予期せぬ大きな問題を引き起こす可能性があるとの見解が示されています。
参考サイト:公益社団法人 日本矯正歯科学会 ポジションステートメント マウスピース型矯正装置による治療に関する見解
まとめ
海外では、歯並びは自己管理能力を示すため、歯列矯正は身だしなみの一つとして当たり前なものとして捉えられています。
しかし昨今では、日本人の歯並びに対する意識も少しずつ変化しており、大人になってから歯列矯正を始める人もどんどん増えています。それは、社会がよりグローバル化するなかで、海外へ行ったり外国人と接する機会が多くなったことも理由の一つかもしれません。
これから海外進出を考えている方はもちろんですが、歯並びを整えることは自信につながり、あなたの世界をより広げる一助になるでしょう。この記事を読んで少しでも歯列矯正のイメージが変わったという方は、ぜひ一度、自身の現状をチェックしてもらいましょう。
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関連コラム:歯列矯正は安くなる?矯正費用の負担を減らす方法5選!貯金無しでも始めたい人は必見!
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※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。
主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。
アットスマイル矯正を受けた人の声
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