歯列矯正では、親知らずを抜歯することもあれば、しないこともあります。
できることなら抜歯は避けたいと思う方も多いですよね。
今回のコラムでは、どんなケースで親知らずを抜歯する必要があるのか、親知らずがあると診断されていて歯列矯正を希望している方が気になる情報をまとめていますので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
そもそも親知らずってどの歯?
親知らずとは、真ん中の前歯から数えて8番目の奥歯のことを指します。12歳臼歯と呼ばれる7番目の歯が12歳ごろに生えたあと、8番目の歯は15~20歳ごろに生えてきて親が気づかないことが多いため「親知らず」と呼ばれています。
通常、前歯の真ん中から7番目の歯までを一般的な歯並びとして扱います。親知らずは、人によってはもともとないケースや、1~3本しか生えてこないなど個人差があります。
現代人はアゴが小さい傾向があり、親知らずが生えるスペースが足りずに埋まっていたり、斜めや横に生えているケースも多いです。
歯列矯正の前に親知らずは抜歯するべき?
親知らずは、矯正前に抜歯したほうがいいケースと抜歯しなくてもいいケースに分かれます。
抜歯した方がいいケース
①歯並びに悪影響が出ているケース
親知らずが横向きや斜めに生えてきている場合、前の歯を押して歯並びがガタガタになってしまうことがあります。
親知らずをそのままにしておくと、矯正治療後に歯並びが崩れてしまう可能性がある場合は、あらかじめ親知らずを抜歯します。
②親知らず自体が虫歯や歯周病などになっているケース
親知らずは、一番奥に生えているため歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病になりやすいです。さらに、磨き残しが原因で炎症を起こし、歯ぐきが腫れてしまうことも。
前の歯を巻き込んで虫歯や歯周病を引き起こす可能性もあるため、親知らずが虫歯や歯周病など何らかのトラブルのもとになっている場合は抜歯の対象になります。
③親知らずが歯列矯正に影響を与える可能性があるケース
歯列矯正を始める段階では親知らずに問題が無くても、抜歯になることがあります。
例えば親知らずが矯正中や矯正後に生えてきてしまって、他の歯を押してしまう可能性が考えられる場合などです。
④親知らずを抜歯してスペースを作りたいケース
歯の並ぶスペース不足で歯並びがガタガタになっている場合は、親知らずを抜歯してスペース不足を補うことがあります。
親知らずが通常通り生えていて機能しているときは抜歯しないこともありますが、特に前歯のガタガタが目立つ場合は選択肢として上がりやすいです。
抜歯しなくてもいいケース
親知らずが歯並びに影響がないと判断できた場合
以下のように親知らずが生えている場合は、歯列矯正で親知らずを抜歯しない傾向があります。
- 親知らずが綺麗にまっすぐ生えてきている
- 虫歯や歯周病などのトラブルがない
- 上下でしっかり噛み合っている
ただし、歯列矯正で親知らずを抜歯するかどうかは、歯科医師によって意見が分かれる部分でもあります。どうして抜歯する必要があるのか、なぜ抜歯しないのかをしっかりと説明してくれる歯科医院を選ぶと安心です。
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インタビュー・体験談
歯列矯正で親知らずを抜歯するタイミングは?
歯列矯正で親知らずを抜くタイミングは歯の生え方などの個人差や、歯科医師の考え方によって変わってきます。
基本的に親知らずの抜歯は、歯列矯正の前に行うことが多いです。親知らずを抜くことでスペースができたり、前歯が乱れる原因を取り除けるので、矯正治療が進めやすくなるからです。
矯正中に親知らずが生えてきた場合は、抜歯が必要なときは治療を中断し、抜歯をしてから再開します。抜歯をする必要がない場合は、そのまま継続して歯列矯正を行います。
歯列矯正で親知らずを抜歯する際の注意点
歯列矯正する段階で親知らずを抜歯する場合、親知らずが生えていると起きやすいトラブルを回避できます。
その一方で、親知らずが横向きに埋まっていたり、歯の根の先が曲がっている・歯の根が肥大している場合などは、抜歯が大変になるケース(難抜歯)もあります。歯ぐきを切ったり骨を削る必要が出てくるので、歯ぐきを縫って後日消毒や抜糸をしなければならなかったり、術後に痛みや腫れが数日続くことも。
ドライソケット
歯ぐきを切ったり骨を削る抜歯を行ったケースにおいて、場合によっては「ドライソケット」呼ばれる状態になることがあります。
ドライソケットとは、抜歯した穴(抜歯窩)がふさがらず、骨が露出したままになっている状態のことです。
通常、抜歯窩には血液が集まり、血餅(けっぺい)と呼ばれる血の塊が形成されます。血餅は、抜歯窩をふさいで傷の治癒を促したり、細菌感染を防いだりしてくれます。しかし、何らかの理由で血餅ができなかったり剥がれてしまうとドライソケットになってしまうのです。
抜歯後は口の中が血の味がするので気になる方も多いです。そのため強くうがいをしたり、うがいする回数が多すぎることで血餅が出来なくなることもあり、ドライソケットの原因にもなるので注意が必要です。
一般的には、抜歯してから3日ほどすれば痛みは治まってきますが、1週間経っても耐えられない激痛が持続するようなら、ドライソケットの可能性が考えられます。
ドライソケットの治療は以下のような方法があります。
- 抗生物質や麻酔薬などの専用軟膏を塗布する
- 抗生剤や鎮痛剤の処方
- 抜歯窩をしっかりとかき出す
- テルプラグ(吸収性コラーゲンのスポンジ)の注入
痛みが完治するまでに1ヶ月ほどかかることが多く、適切な処置をしないと数か月以上続くこともあります。我慢せずに抜歯を行った歯科医師に相談しましょう。
神経麻痺
親知らずの根の近くにはアゴの感覚を司る神経が通っているため、歯が深くに埋まっていると、まれに抜歯の際にこの神経を傷つけてしまうリスクがあります。神経を傷つけてしまうと下アゴや唇、舌がピリピリとしびれたり、下アゴを触ってもよくわからないという感覚マヒの状態を引き起こします。
神経を傷つけてしまった場合には以下のようにさまざまな治療方法があり、症状によって適切な治療法を行います。
- 星状神経筋ブロック療法
- レーザー治療
- 薬剤(ビタミン剤)療法
- 鍼灸治療
ただし、神経の回復はゆっくりです。感覚が戻るまで年単位でかかるケースがあることも頭に入れておきましょう。
親知らずは矯正歯科で抜歯できる?
矯正歯科で抜歯を行っているところもありますが、基本的には別の一般歯科で抜歯を行います。親知らずは斜めや横に生えていることが多いため、一般歯科でも難しい場合は大学病院に行って抜歯を行うことも。
自分が行きたいと思っている矯正歯科が、どのような抜歯形態をとっているのか、事前に確認しておきましょう。
親知らずの抜歯は保険適用になる?
歯列矯正を始める前に、矯正治療の一環として親知らずの抜歯を行う際は保険適用外の扱いとなり、自費で支払う必要が出てきます。
ただし、歯列矯正前に親知らずが虫歯や痛みを引き起こしている場合は、一般歯科治療の一つとして保険適用になるケースもあります。
ケースによって異なるため、自分の場合は親知らずの抜歯が保険なのか自費なのか歯科医院で確認してくださいね。
まとめ
歯列矯正で親知らずは抜歯することもあればしないこともあります。なんらかのトラブルを引き起こしている場合は抜歯になることが多いです。
歯列矯正で親知らずを抜歯する必要があるかどうかはお口の中の状態や歯科医師の見解によっても異なります。歯科医師の説明をしっかりと聞いたうえで、ご自身がどうしたいのか相談できる矯正歯科を選ぶようにしましょう。
アットスマイル矯正では初回相談が無料です。あなたの歯並びが今どうなっているのか、親知らずは抜く必要があるのか、どんな治療方法があるのかなどドクターが寄り添って相談にのってくれますよ。まずは一度、ぜひカウンセリングにお越しください。
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治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。
主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。
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